2012年11月10日

南インド・日本産食品輸出商談・視察ミッション(後半)

今回のジェトロのミッションは、日本産の食材や加工食品をいかにインド・チェンナイをゲートウエイとしてインド市場に参入せしめるかにあります。そのため、市場視察、セミナー&テイスティング、記者発表、B2B商談会を盛り込んだ一体型のプログラムが準備・実施されました。

今回、弊社で担当した日本企業の皆さんの商品アイテムは以下の通りです。こんにゃく、日本茶、スナック菓子(豆菓子、柿ピー、ワサビ入りスナック、クッキー)、まんじゅう類(どら焼き、かりんと饅頭)、クッキー等洋菓子類。メーカー参加の場合と弊社代理出展した場合の二通りで実施。

日本食ということで先ず100%近いインド人にとっては「初物」であるため、試食を徹底して沢山の人にやってもらいました。こんにゃくなどは小売では難しいため、ホテルのデザートメニューとしての提案、レシピ提案をホテルのシェフに行いました。インドの大手ITCグループが経営する5つ星シェラトンパークホテルのGM、総料理長、シェフ、従業員を集めてのテイスティングを実施。

セミナーおよび商談会場前では試食テーブルを用意。

セミナー&商談会場前での試食準備の時に、コンニャクのスイーツが珍しいとのこと、健康志向でインド人のニーズに合致するのではとのことで、在チェンナイ日本国総領事館中野正則総領事がテーブルを訪ねられ、「是非、日本のためにも、インドの人の健康のためにも、参入をして欲しい」と言葉をかけられた。コンニャクは、すでに日本の食材としては、インドには一部入っているようだが、Dessert Konというコンセプトは斬新なので、是非インドに紹介して欲しいとのことであった。

セミナー&記者会見風景

セミナーの開催に先立って、インドメディアとの記者会見が行われた。

翌日、The New Indian Expressから”Exploring the potential of Japanese cuisine”と題した記事がリリースされた。Chennai’s First Food Magazine “MALLI”も、セミナーを取り上げネット配信した。その中で記者は、「チェンナイで、もっともっと、鉄板焼レストランやすしバー、ティールームなどが増え、チェンナイにmini Japanができることを願っている」と記し、さらに、「すしカウンターですしを握る板前さんや鉄板焼きを目の前でパフォーマンスとして調理して見せてくれるのも素晴らしい。チェンナイには本格体なJapanese Barも必要。」と続けた。

商談会(B2B)

14:00-18:00の間に9社の担当者がテーブルを訪れた。訪問した小売り店舗の経営者とホテルが中心であった。残念ながら、輸出業者ではないため、話がそこでストップしてしまった。その場で、「この製品が欲しい!」となっても、小売店は直接輸入できないので、小売と輸出業者なりが一緒に加わってくれると無駄がなく円滑に商談が進んだに違いない。一様に参加者からの思いであった。