PRESS CONFERENCEシリーズ
第5回目 ミハイル・ガルージン、駐日ロシア連邦特命全権大使 記者会見
Mikhail Yurievich Galuzin, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Russian Federation to Japan
14:00-15:00 Friday, February 25, 2022
2月28日午前10時にウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使、午後2時にミハイル・ガルージン、駐日ロシア連邦特命全権大使の記者会見がFCCJで予定されていた。しかし、ロシアが24日ウクライナへの軍事侵攻を始めたことで急遽日時が変更となった。加えて、同日午後4時からは米国のラーム・エマニュエル駐日大使の会見が加わった。
2月24日、ロシア通信によるとロシア国防省はウクライナへの空爆を行い、軍事インフラ施設74ヶ所を破壊したと発表。ウクライナ軍はロシア軍から巡航ミサイルなど30発以上で軍や民間の施設が空爆されたとする。24日、ロシアの軍事侵攻に対し、G7の主要7カ国の首脳はオンラインで協議し、「最も強い言葉で非難する」との共同声明を発表した。
ガルージン駐日ロシア大使による会見概要
侵攻の理由については、親露派武装勢力の支配地域である東部に住む「市民を守るためだ」と訴えた。また、「北大西洋条約機構の（東欧諸国への）拡大によって大きく損なわれたロシアの安全保障を確保するため」と述べ、「ウクライナを占領する予定も人々の利益を損ねるつもりもない」とした。ウクライナの非軍事化が達成されれば「人々は今より自由に意見を言えるようになる」との持論を語った。
日本政府が発表した対露制裁については、「友好関係を発展させることに寄与しない」と批判した。チェルノブイリ原発の占拠についての指摘に関しては、「ロシアは核関連施設を安全に責任を持って扱う」と述べた。
岸田首相がロシア向けの個人・団体への資産凍結などの追加制裁を表明したことに対して、「重大な対抗措置を取ることになる」と警告を発した。また、「日本の動き（追加制裁）はロシアと日本の関係を損なうもので、非生産的だ。平和条約締結交渉にも影響するだろう」とした。米国の経済制裁がロシア経済を弱めるための「戦略的」なものだと訴えたうえで、「なぜ、G7（主要7カ国）各国がただ単に米国に追従するのか疑問だ。自立した考えを持っていないのか」と批判した。
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