2022年2月10日

PRESS CONFERENCEシリーズ
第2回目 “Tokyo’s Future and This Year’s Outlook”

14:00-14:50 Tuesday, February 08, 2022
Koike Yuriko, Governor of Tokyo/小池百合子、東京都知事

「東京の未来と今年の展望」と題した東京都小池知事の記者会見の聞き所をお届けします。通常のFCCJの記者会見は60分。今回、事前案内に14:00-14:40とあり、会見もオンラインとのことで知事も超多忙と思いつつ臨んだPress Conferenceでした。結局、各記者からの質問が途絶えず、10分ほど予定をオーバーして終了。

知事は前半、東京都が ”Sustainable Recovery (サステナブルな復興)” を実現して世界有数のグローバル金融都市となるVision 2.0について言及。そのキーワードは、Green/グリーンとDigital/デジタルとPlayer/プレーヤー。頭文字をとるとGDPとなり、そこはかとなく知事らしさを彷彿とさせます。下記をとくとご覧ください。

小池知事の本音が聞けた瞬間がこちら。
記者から今回の政府の新型コロナウイルスを巡る対応について質問があったときでした。「残念ながら、まだブースターショットが5%くらいしか打たれていません。今の感染の拡大に間に合っていないということです。オミクロンは感染力が強いし速い。それだけに、スピード感の違いが、現場としてストレスフルですと。

ブースターショット、つまり3回目接種は、政府に対して昨年より早期の開始要請をしていたとのことで「年末に、(2回目からの)期間をどれくらい空けないといけないか論争があって、6カ月なのか8カ月なのか、ずいぶん国のほうとやり取りをしました。できるだけ早くと申し上げましたが、それはイカンという話で、みな足並みをそろえていくんだと。」

なお、記者会見当日の8日の東京で新たに確認された感染者は1万7113人、火曜日として過去最多を記録。13都県へのまん延防止は2月12日〜3月6日の期間で適用される。
9日、岸田首相は「これまでと異なった性質のオミクロン株との戦いは、今、正に正念場を迎えていると感じています」と首相官邸での会見で言及したが、いままで正念場に遭遇していなかったのか、何度正念場を迎えればいいのかとの思いは筆者だけではないに違いない。