インド貿易・進出支援サービス
サービス内容
- 事前の市場調査
- 現地同行サービス
- 展示会出展支援、代理出展
- テストマーケティング
- 販路開拓
- その他付帯サービス
インドの概要
インドの国土面積は328.7 万 km2と日本の約9倍で、人口は12 億 1,057 万人 (2011年国勢調査)と日本の約10倍である。実はインドの国勢調査は10 年に1回実施される、よって今のインドの正確な人口はだれにも分からないということになる。同じく2011年の人口増加率は17.68%と少子化で悩む日本にとっては羨ましくも驚異的な数字である。
連邦公用語はヒンディー語(総人口の約4割)、英語は準公用語、この他に 800 種余りの言語、方言があり憲法で公認されている主要言語だけでも 21 言語ある。国会では同時通訳が入る。宗教もヒンドゥー教徒79.8%,イスラム教徒14.2%,キリスト教徒2.3%,シク教徒1.7%,仏教徒0.7%,ジャイナ教徒0.4%と実に多様である(2011年国勢調査)。
日インド両国は1952年に国交を樹立。インド国内の強い親日感情にも支えられながら,友好関係を維持してきた。ここ最近では、2017年9月の安倍総理訪印,2018年10月のモディ首相訪日など,安倍総理とモディ首相の間で計15回の首脳会談を開催している。
日本からインドへの輸出額は1兆2,362億円、インドからの輸入は5,853億円。インドへの輸出は、一般機械,電気機器,鉄鋼,プラスチック等で、インドからの輸入は有機化合物,揮発油,魚介類,ダイヤモンド等である。
インド市場の魅力
インド経済の強みの一つは「若い人口構成」にある。15歳~64歳の生産年齢人口の比率は約65%と大きい。日本と比べ、労働者1人当たりが支える人口が少ない。そのため、経済成長しやすい環境が今後30年続くと見られ、持続的な経済成長を遂げられる土台を有している。二つ目の魅力は、都市化の加速と地方都市の成長が挙げられる。近年、インドでは農村部から主要都市へと人口が流れ込む都市化の動きが活発化し、その結果、商業セクターが開発され、内需拡大の原動力となっている。三つ目のインド市場の魅力は消費意欲旺盛な中間層の拡大である。2025年には14億人を超え、世界最大の人口規模となることが予測され、巨大な消費市場としても日本にとって大変魅力的である。ある調査によると、2005年時点でのインド国内の中間層世帯数の割合は4%であったが、2015年(推計値)19%、2025年(推計値)32%まで拡大すると予測されている。
インド進出における課題
潜在市場として大きな魅力を持つインド市場ではあるが、一方で企業が市場進出するにあたって障壁となる課題も存在する。その1つが未整備なインフラである。最も深刻なのが電力部門のインフラで、停電などがよく起こる。加えて、「物流インフラ」、工業団地に代表される「産業インフラ」の整備も需要に供給(整備)が追いついていないのが現状である。
2つ目の課題は、インド特有の複雑な税制構造と煩雑な税手続きである。中央政府と州政府の権限分離が経済活動に悪影響を及ぼしている典型的な事例でもある。3つ目の課題は、多層構造の流通制度である。メーカーからエンドユーザーに辿り着くまでに、代理店、販売代理業者、仕入れ業者、卸売業者、仲介業者、小売業者等、多くの中間業者が存在していることが挙げられる。
このようにインドの特有な市場ゆえに、事前の綿密な調査は大事である。確かに大変な市場ではあるが、それだけに参入の価値は大きいといえる。