2012年10月28日

南インド・日本産食品輸出商談・視察ミッション(前半)

2012年10月16日(火)~10月18日(木) 3日間、インド チェンナイ(タミル・ナドゥ州の州都)にてジェトロ主催による南インド・日本産食品輸出商談・視察ミッションが開催された。2団体を含む総勢15名が参加。弊社は日本側の窓口としてジェトロ・チェンナイ事務所との連絡調整、現地での日本企業の商談支援および代理出展を含む関連サービスに従事。現地では記者会見やセミナーにも参加。

今弊社とインドとの関わりは2005年以降より続いている。インド市場参入において事はそう簡単ではなく、正直、こういった日本企業の支援サービスを何度やめようかと思ったかもしれない。ただ、不思議とインドとは縁があって、これまで続いている。2005年当時は、中古の建設機械や大型バスやトラックといったもののインドへの輸出支援であった。親しいインド人の会社に出向いた際、車庫の前に従業員が立っていて、シャッターの上げ降ろしを手動でしていました。そのためだけに雇用されているとのことで、「どうして自動シャッターにしないの?」と聞くと、「ひとを雇う方が安いから」とのことでした。このようにインドでは常にお驚きと発見の連続です。そのギャップや驚きは常にビジネスにつながるヒントであり、種子に見えて仕方ありません。インドマーケットへの参入は障壁・障害・問題だらけです。そんな大変な、しかし遣り甲斐があり見返りが大きいマーケットもそうはないかもしれません。その一歩を皆さんと一緒に踏み出すことが出来ればと考えます。

以下、ご参考までに日本の企業様宛にご案内した文面の一部を付しておきます。今のインドの状況をご理解いただけると思います。

参加背景

セミナーの開催に先立って、インドメディアとの記者会見が行われた。

インドの人口は12.1億人。そのうち25歳以下の人口は全体の6億人を占めています。地球上で25歳以下の男女が4人集まれば、そのうちの一人はインド人という計算になります。更に、近年の急速な経済成長と所得水準の向上により、「中間所得層」の大幅増が見込まれ、インドは世界最大の「消費大国」へと向かっています。日本からみてインドの食品・飲料分野は世界の中でも先行者利益・開拓者利益が見込める最も魅力ある市場と言えます。

一方、経済的豊かさによる食生活の変化等が、糖尿病など生活習慣病の増加をもたらし、インドの糖尿病患者数は現在6,130万人を数えるに至っています。国際糖尿病連合は、2030年までにインドの糖尿病患者数は1億人を超えると予想しています。特に上流階級を中心に、低カロリーで健康的な食事として日本食への注目・関心が高まっており、日本食レストランが近年増加傾向にあります。2010年5月時点でチェンナイに2軒しかなかった日本食レストランが現在15件に増え、日本企業のチェンナイへの進出増が拍車をかけています。

とりわけ、南インドは、コメ、魚を中心とした食習慣を有し、日本食との親和性が高く、日本食が普及する可能性の高い地域のひとつと考えられます。ジェトロはチェンナイをインド参入におけるゲートウエイと位置づけています。